夫の突然の脱サラ宣言に専業主婦の私は意識が朦朧としました

50歳になる夫が突如として仕事を辞め、いきなり「ラーメン屋かそば屋をやる」と言ったら、皆さんはどう思いますか。私の反応は、無でした。しばらく言葉の意味が理解できずに呆然として、その後目の前の景色が歪んで見えました。狂気の沙汰じゃない。この時ほど夫を理解できないと思ったことはありません。

社会人になりたての一人息子も呼んでの家族会議。話し合いの結果、夫はそば屋をやることに決めました。なぜか、脱サラを容認する流れになってしまったわけです。それというのも、息子が夫の味方をしたからです。

「人生一度きりだし、いいんじゃない」

何を一丁前なことを。無茶に引き込まれる身にもなって欲しいと思いましたが、こうなったら私も一蓮托生、覚悟を決めるしかありません。昔からこうと決めたら頑として譲らない夫のこと、放っておいても店を開くところまで決めてしまうでしょう。それならば舵取りとして妻である私が関与した方が、まだ安心というものです。

趣味でよくラーメンやそばを自作していたので、料理人としてある程度の経験はあるものの、店を開くためにどれくらいのお金が必要なのか、また店を構える土地のあてはあるのかなど、問題は山積していました。土地探しと同時並行して、私たちは金策に走りました。

そして見つけたのが、アイフルの事業者用ローン、ビジネクストでした

普通のカードローンでは事業用の資金が借りられないということを初めて知った私たちはビジネクストに辿りつきました。1000万円まで借りられるということでしたが、いきなりそんな大金を借りても返せる気がしません。そもそも成功するか否かの見当もつきませんからね。

来店が不要ということで、全ての手順を家で済ませました。借りた金額は200万円。まだ事業を始めてもいないので、それくらいの融資しか受け付けてもらえませんでした。しかし、それでも十分ありがたいものです。

その後、夫の友人の伝手を使ってなんとか土地を見つけ、開店できるまでの段取りも組むことができました。成功するかどうかは分かりませんが、個人的に夫のそばの味は悪くないと思っているので、生活できるくらいの売り上げは見込めるのではないかと楽観的に考えています。

夫の思い付きで始まった計画ですが、40代も後半というこの年で新しいことはなかなかできるものではありません。その点から言えば、はた迷惑だと思う一方で、夫には感謝しています。ローンは返済中というか、まだほんの少しも返済できていませんが、今後はそれを糧にして私も店を切り盛りしていきたいと思います。