大学の卒業旅行に必要だったのは時間、友人、そしてカードローン

卒業旅行に必要な三要素。それは時間、友人、そしてお金。前二つは問題ありません。卒業を既に決めているので時間はありますし、培った人間関係もあります。しかし不幸なことに、俺には三つめの要素、お金が圧倒的に足りませんでした。

時間はある、友人もいる、でも肝心のお金が全くない…

アルバイトはしていました。必要最低限。貯金は全く考えていませんでした。まさか学生の内に大金が必要になる事態なんて来ないだろうという浅はかな考えを持っていたのです。卒業旅行という重大イベントを考慮に入れていなかったのは、我ながらあまりにあんまりな落ち度でした。

実家で親に相談するも、「いつまでもスネをかじれると思うなよ」と無下もなし。両親にとって俺はもう社会人も同然なのでしょう。まだ一介の学生だというのに。土下座をしても、首を縦に振ってはくれませんでした。

困ったなあ、と俺はバイト求人誌を眺めながら思案しました。単発バイトを詰め込めばなんとか間に合うかなとも思いましたが、予定されている行き先はどうやらヨーロッパのようで、そうなると資金が貯まるかどうかは微妙です。ギリギリで貯まったとしても、遊興費が確保できない恐れもあります。

その時、腕組み考え込んだ俺の眼に、カードローンのCMが飛び込んできました。これだよ、これ!と俺はテレビにかぶりつく勢いで前のめりになり、早速スマホで申し込むことに決めました。

卒業旅行に必要な資金はカードローンで補いました

利用したのはアコム。理由は、CMで見かけたからということ以上のものはありません。カードローンの中身や、その仕組み自体、よく分かっていませんからね。お金を借りられれば良いや、とそういう気持ちでした。

アルバイトをしている人でも申し込めるということで、一安心しました。最低限の出勤とはいえ、アルバイト自体はしているので、一定の収入はあるのです。

申し込んだ額は、想定よりもいくらか少ない45万円

というのも、どうやら50万円以上を申し込むには収入証明書が必要なようで、そうなると俺の稼ぎでは融資をしてもらえない可能性が大なわけです。欲をかいて、事を仕損じては本末転倒です。

なるべく割安な旅行にしようということで、45万円でも割と十分な額ではあるのですが、できればもっと余裕を持っておきたいと、俺は考えました。向こうに行って、お金が足りない!という事態はなんとしても避けたかったのです。そんなわけで俺は、カードローンの申し込みをすると共に、単発バイトの申し込みも始めました。

思い出作りにはやはりお金が必要不可欠

思い出はプライスレスとか言いますけど、その思い出を作るには、やっぱりお金が必要なんですよね。思い出を支えているのは、紙幣の束なわけです。考えてみれば、当たり前のことですけど。

お金を借入、単発バイトをいくつもこなし、俺は仲の良い友人たちと卒業旅行に行ってきました。楽しかったですよ。感傷的な雰囲気になったりもしましたけど、思い出としては最上の部類に入ると思います。

まあ、それはそれで良かったんですけど、ローンの返済というのが意外に大変なもので、社会人になって数ヶ月経った今でも、コツコツと返し続けています。

一人暮らしを始めた影響もあるのでしょうが、こんなお金パパパッと返してやる!なんて意気込んでいた割に、月ごとに返せる額は驚くほど少ないのです。思い出と同じく、日々の生活も札束に支えられていることを実感しています。

完済までには今しばらく掛かりそうですが、切羽詰まっているというわけでもありませんし、後悔をしてもいません。思い出にはお金が必要ですし、お金はタダでは生み出せません。要は、カードローンには感謝しているということです。